統計のウソを見抜け!

リサーチ・リテラシーのすすめ 「社会調査」のウソ (文春新書)

リサーチ・リテラシーのすすめ 「社会調査」のウソ (文春新書)

日本で唯一の「ギャンブル社会学」の学者、谷岡氏の名著。この人は西原理恵子のマンガで知ったんですが、いつか読んで見たかった本です。
これはマスコミや学者、市民団体などがやらかしているインチキ統計(意識的なものも無意識のものも含む)について解説した本です。

「一番人気はカーター氏/歴代大統領/米紙が調査」
【ロサンゼルス4日=共同】四人の前、元米大統領のうち一番人気があるのがカーター氏で、在職中に高人気を維持し続けたレーガン前大統領は“並”に転落―。米紙ロサンゼルス・タイムズが四日発表した世論調査でこんな結果が出た。
 九月下旬、全米で千六百人を対象に行ったこの調査では、健在の四人の前、元大統領のうちだれを支持するか、という質問に対し、三五%がカーター氏、二二%がレーガン氏、二〇%がニクソン氏、一〇%がフォード氏と答えた。
 この結果について「カーター氏は人道的な政策が評価できる」「レーガン氏は貧しい人には何もせず、多くのホームレス(浮浪者)を生む原因となった」といった回答者の見方を紹介している。(「朝日新聞」一九九一年十一月六日)

さて、この世論調査はどこがおかしいでしょうか?
などというトピックがいっぱい。私は統計学を3回挫折してきましたが、再挑戦したくなりましたね。