1982/7/3-8/28の全米No.1シングル
前回のチャートは下記を参照。
http://d.hatena.ne.jp/vivelerock/20080104/1199435069
ポールとスティーヴィーの「エボニー・アンド・アイボリー」のメガヒットの後も、ロングヒットが続きます。
まずヒューマン・リーグの「愛の残り火」が3週1位をキープ(年間チャート6位)。
- アーティスト: Human League
- 出版社/メーカー: Virgin
- 発売日: 2002/11/21
- メディア: CD
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
1位こそ取れなかったものの、ソフト・セル「汚れなき愛」(8位)、フロック・オブ・シーガルズ「アイ・ラン」(9位)が同年ヒット。翌83年には以下のような曲がトップ10入りし、イギリスのポスト・ニューウェーヴ勢が一大勢力となりました。
- ポリス「見つめていたい」(7週連続1位・83年度年間1位)
- ユーリズミックス「スウィート・ドリームス」(1位)
- カルチャー・クラブ「君は完璧さ」(2位)・「タイム」(2位)・「アイル・タンブル・フォー・ヤ」(9位)
- デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ「カモン・アイリーン」(1位)
- デュラン・デュラン「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」(3位)・「プリーズ・テル・ミー・ナウ」(4位)
- トーマス・ドルビー「彼女はサイエンス」(5位)
- メン・ウィズアウト・ハッツ「セーフティー・ダンス」(3位)
- ストレイ・キャッツ「ストレイ・キャッツ・ストラット」(3位)・「セクシー・アンド・セブンティーン」(5位)、彼ら自身はアメリカ人だがイギリスでまずヒットしてその後アメリカへ逆輸入ヒットした。
- カジャグーグー「君はToo Shy」(5位)
- クラッシュ「ロック・ザ・カスバ」(8位)
- ジョー・ジャクソン「ステッピン・アウト」(6位)
- スパンダー・バレエ「トゥルー」(4位)
私がイギリス系にはまるきっかけの曲が目白押し。それはさておき、ヒューマン・リーグはこの曲の大ヒットゆえに一発屋にみられてしまってますが、イギリスではもとより、アメリカでも「ファッシネーション」(83年8位)、「ヒューマン」(86年1位)のトップ10ヒットを飛ばしており、いまだに現役で活動中。ヴォーカルのフィリップ・オーキーの黒髪長髪こそ今は面影もありませんが、「エレクトリック・アバ」の異名の由来でもある二人の女性ヴォーカリストはそれほど変わらず頑張っています。
ヒューマン・リーグの後は、映画「ロッキー」の主題歌に抜擢されたサバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」が6週連続1位、年間チャートでもオリビア・ニュートン・ジョンの「フィジカル」に次ぐ2位を記録します。
- アーティスト: Survivor
- 出版社/メーカー: Imports
- 発売日: 2000/01/01
- メディア: CD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
「アイ・オブ・ザ・タイガー」は後の「ロッキーIV」で再び採用された「バーニング・ハート」(86年2位)と並び、格闘技の世界ではBGMとしてスタンダード化した感もありますが、やや大仰な「バーニング・ハート」(これはこれでいい曲ですが)に比べると、より乾いた端正なロック・ナンバーで、映画のヒットのおかげはかなり大きいようにも思います。