ポールはいったいどこへ行こうとしているのか?

vivelerock2006-03-10

ポール・マッカートニーが、カナダのアザラシ猟に反対しているそうですよ。で、わざわざ現地へ行ってゴマちゃんと写真を撮ってきたそうですよ。
別に動物愛護運動をとやかく言うつもりはないんですが、日本でクジラ・イルカがどうとか、韓国で犬がどうとかいうのはどうしても違和感があります。今回のカナダにしても、アザラシが増えすぎるとかえって環境破壊につながるから獲ってるわけで、別に虐殺を目的としているわけじゃないでしょう。
私はポールは好きだけれど、こういう「だってかわいそうじゃん」とかいうレベルの程度の低い(あえてそう言わせてもらう)動物愛護だの環境保護だの謳う連中は、非常に無責任と思う。
そもそも環境保護だとかは、人間を中心に考えるからこそ成り立つ考えであって、本当に誰の立場でもない環境保護というのなら(つまり神の視点なら)「人間は死ね」という結論になるに決まってるじゃないですか。人間を客体化するというアホらしい議論はそもそも成り立たないのです。
そういえばこの間、いけしゃあしゃあとオリビア・ニュートン・ジョンが日本に来ましたが、あの人はかつて「日本人はイルカを殺すから」という理由で来日中止した人ですよ。あれからどれくらい日本が変わったかといえば変わっちゃいない。それなのに今回は来た、というのはあまりにポリシーがないのではないでしょうか。
アザラシが増えすぎて、カナダの環境・自然環が損なわれた場合、ポールはどういう責任を取るつもりなのか。科学的アプローチだけで環境を考えろという気はないですし、むやみやたらに動物を殺せなんて思うわけもありませんが、「人間」の業や自然界における存在を無視した環境保護や動物愛護はどう考えても矛盾すると思いますが。
というかぶっちゃけ、他にやることあるだろ、ポール、と言いたいのですよ。