80年代のプロデューサーたち

vivelerock2004-10-26

昨日イエスを紹介しましたが、プロデューサーのトレヴァー・ホーンさんは
私の好きな音を作る人です。

そもそも彼が在籍したバグルス自体、非常にいいバンドだったわけですが、
彼の音作りの特徴といえば、とにかく「大げさ」に尽きます。
JAROも注目するくらい(してませんが)「ハッタリ」上手。
その最たるものがあのフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドでした。

とにかく彼らのイギリスでの売れ方は半端じゃなかった。
想像してください。ゲイのバンドがあの保守的なイメージのイギリスで
一大ブームを巻き越したわけで、痛快としかいいようがない。
日本でいうとkabaちゃんとか坂本っちゃんとか仮屋崎とか
あの辺の人たちがバンドを組んでるみたいなもん(なわけはない)。

考えてみると、イギリスってブロンスキ・ビートにしてもデペッシュ・モード
にしてもイレイジャーにしてもカルチャー・クラブにしてもゲイには(芸か?)
寛容なのかもしれませぬ。

さて、話は戻ってトレヴァー氏ですが、この人のプロデューサーとしての
最高傑作はやはりABC「ルック・オブ・ラヴ」ではないかと。
あのキラキラした(そして軽薄な)音作りは、その後の80年代の音を決定づけた
くらいのインパクトがあったのだろうなと思うわけです。

Lexicon of Love

Lexicon of Love

そういう意味では、デヴィッド・フォスター、キース・フォーシー、
ストック=エイトケン=ウォーターマン、スティーヴ・百合白さんあたりとタメを張るくらい
功罪の大きかった人ともいえます。

日本でもコムロ氏やつんく氏が槍玉に挙げられるように、プロデューサーが
アーティストを超えてしまうと、シーンとしては短命に終わるようです。

ただ、トレヴァー氏のすごいとこは、自身のリーダー作が素晴らしいこと。
昨日も触れましたが、アート・オブ・ノイズってやはり凄い作品残しています。