G.I.オレンジのディスコグラフィー

ネットでも結構G.I.オレンジ関連のまとまった情報が少ないようなので、まとめてみました。ヘタクソでしたがいい曲書いてましたよ。


メンバーはカール(vo,g)、マーク(key)、サイモン(b)のウィットワース三兄弟。長兄カールがソングライティングを担当。それとギャリー・ホルと(ds)の4人によるバンド。
バンド名の由来は、当時メンバーがG.I.カット(いわゆる兵隊さんのヘアスタイル)にオレンジに色を染めていたためだそう。
日本での人気はすごかったものの、本国イギリスでは小さなパブくらいでしかキャリアがないようです。ただしカジャグーグーの前座をやったことがあるとの未確認情報も(ほんとか?)。(追加情報:どうやら当初EMIと契約、1枚だけシングル「涙でブレイクアウェイ」を出したが不発、その後CBSと契約したそう。それでカジャグーグーの前座を務めたのでしょう)85年にデビューしたものの、86年の「テイク・ミー・トゥ・ユア・リーダー」のシングルを最後に消息が途絶え、どうやらハードロック・バンド(!)として路線変更したらしいですがその後は不明。

デビューシングルは左上の「涙でブレイク・アウェイ」(原題"Fight Away The Lover")。60'sっぽいギターサウンドで、個人的には私が一番好きな曲。B面は「ひとりぼっちの日」(原題"Every Single Day")。最初はレゲエっぽく始まって、サビから普通のポップになるというかなりヒネった曲。残念ながら未CD化。
2枚目のシングルが大ヒット曲「サイキック・マジック」(原題"Psychic Magic")。で、なんとなぜか私はこのシングルだけ持ってない(w。80年代を代表するポップ・ナンバーで、一般的にはG.I.オレンジはこの曲だけの一発屋(しかも日本だけ)と見られています。B面は「ドント・ウォント・ユア・イエスタディ」(原題"I Don't Want Your Yesterdays")で、アルバム「G.I.Orange」のラストを飾った曲。
3枚目のシングルは右上の「ワン・グッド・キッス」(原題"One Good Kiss")。アルバムからのシングルカット。ちょっと地味なミディアム・ポップで、当時はこの曲がシングルカットされたのが意外でした。B面は「2つのハート」(原題"Two Hearts Beat Under One Roof")。アルバムの2曲目を飾った名曲。こっちがA面っぽい。そしてこれに「G.I.オレンジ・ときめきハート・トーク」(原題"G.I.Orange Heart Talk in On 5th Japan August'85")と題したインタビューを収録。
4枚目のシングルは左下の「ハニーウッド」(原題"Honeywood")。85年の12月に出たクリスマス・ミニアルバム「ウィンターワンダーランド」からのシングルカット。曲は軽いポップで正直言ってあまり質が高くない。B面は同じくミニアルバムより「ウィンターワンダーランド」(原題"Winter Wonderland")。スタンダードのクリスマス・ナンバーですね。これも出来はイマイチ。ミニアルバム含め、未CD化。
ラスト・シングルが右下「テイク・ミー・トゥ・ユア・リーダー」(原題"Take Me To Your Leader")。86年にいきなり出たシングルで、パワー・ステーション的ドラム・サウンドも印象的なハード・ポップ。歌詞はさておき名曲。B面は同曲のインスト・ヴァージョンですが、同時に出た12インチでは「イン・ザ・シティ」(原題"In The City"、もちろんジャムの曲とは同名異曲)。これも隠れた名曲ですが、A・B面とも未CD化。なお、7・12インチともオレンジカラーのレコードでした。

上記が唯一にして、現在オークション市場で5000円は超える幻のアルバム(ただしCDのみ)。曲目は以下の通り。

  1. Too Late
  2. Two Hearts Beat Under One roof
  3. Dance My Soul
  4. Fight Away The Lover
  5. Psychic Magic
  6. Chance Of Survival
  7. One Good Kiss
  8. G.I.Orange
  9. I Don't Want Your Yesterdays

アナログでは5曲目からB面でした。捨て曲もないいいアルバムですよ。特にシングルにならなかった②「2つのハート」、⑥「チャンス・オブ・サバイバル」は必聴。

で、85年12月に出たのがクリスマス・ミニアルバムの「ウィンター・ワンダーランド」。曲目は以下の通り。

  1. Winter Wonderland
  2. The Whole Land Is Sleeping Tonight
  3. Honeywood
  1. Psychic Magic (Remix Version)
  2. I Wish It Could Be Christmas Everyday

残念ながらこちらは未CD化。やっつけ仕事っぽい粗いアレンジですが、②「スリーピング・トゥナイト」は名曲。またラストの「毎日がクリスマス」はあのロイ・ウッドのカバー。まあまあよく出来ています。