ポール一生の不覚「ヤァ!ブロードストリート」

ヤア!ブロード・ストリート [DVD]

ヤア!ブロード・ストリート [DVD]

1984年に制作された究極のポール・マッカートニー事故自己満足映画。10年ほど前、レンタルで観たことがあって、さすがのポール・ファンである私でもキツい内容でした。
あらすじはこんな感じ(脚本はポール)

ポールがニュー・アルバムを製作中、そのテープが元犯罪者で今は更正していたはずのハリーに持ち去られた。ポールはハリーを信じ、あてもなくあちこち探しまくるが、見つからない。でも最後は見つかった。ハリーは(ネタバレ)だったのだ。しかもこの話自体が実はポールの(ネタバレ)だった。

こんだけ。どうふくらませようと108分の内容がこんなものでしかない。ストーリー的なツッコミどころはそれこそ満載。これでズッコケなければどの映画も浮かばれない。

でもね、これ映画じゃなくて壮大なPVと思うと、これがなかなか面白い。しかも当時はビートルズ・ナンバーをポールが演奏すること自体珍しかったわけで、それなりに注目すべきものだったと思う。「ひとりぼっちのロンリー・ナイト」が流れる場面はやはりキュンとくるものがあるし、数多い演奏シーンで、リンゴ・スターデイヴ・エドモンズ、クリス・スペディング、ジェフ・ポーカロ(!)が出演していたり、何気にトレイシー・ウルマンが出ていたり。美しいロンドンの情景シーンも多く、やはりこれは映画というより、ストーリーのあるPVとして作ろうとしていたんじゃないかと思う。

で、このDVD、期間限定で999円。昨年の夏に出たものらしいので、もう少ないかも。ポール・ファンなら999円の価値は十分にあり(ただしあくまでPV集として観ること、ちゃんと途中から見られるメニューあり)。