No.3「プリーズ・プリーズ・ミー」

プリーズ・プリーズ・ミー

プリーズ・プリーズ・ミー

「プリーズ・プリーズ・ミー」を初めて聴いたのは、実はCM。カバーだったと思いますが、当時めちゃめちゃ膨らむ風船ガムが流行っていまして、そのCMで「ウィズ・ザ・ビートルズ」のハーフ・シャドウのような映像で、4人の出演者が風船ガムを膨らます、といった内容だった(われながらよく覚えているもんだ)と思います。ポンキッキでもよく流れてましたね。

つまり、初期のビートルズのパブリック・イメージは、日本ではこの曲なんでしょう。イントロのハーモニカ、コーラスのハモリ具合、サビの覚えやすさ、ブリッジの展開など、どれをとっても新鮮で、デビューしたばかりのバンドのオリジナルとしてはやはり凄まじいクォリティだったと思います。

周知の通り、この曲は当初ロイ・オービソンの「オンリー・ザ・ロンリー」ばりのミディアム・テンポだったのを(このヴァージョンは既にテープが消滅)、ジョージ・マーティンによってアップテンポにさせられ、さらに「ハウ・ドゥ・ユー・ドゥ・イット」というお気楽カバーソングに変わられるところだったいわくつきの曲。

いろんな偶然があって成功というものは生まれるもんですなぁ。

ところでこの曲、あの腐れ金儲けベスト「1」には収録されていないことが賛否両論を呼びましたね。所詮金儲け、どーでもいいんですがねぇ。

THE BEATLES 1

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