オールバックのあいつ他

音楽的にはあまりに様式化しちゃって興味が薄いハードロック/へヴィメタ系ですが、
プレイヤーとかヴォーカリストといった個人でみると結構いい人多いんですよね。
昨日紹介したデイヴももちろんその一人ですが。


私が一番好きなヴォーカリストの一人に、グラハム・ボネットがいます。
ルックスもハード系と違ってすきなんですが、あの声、いいですね。
塩辛声であまりビブラートが得意じゃないタイプ。いそうでいない。
それからレインボウつながりでジョー・リン・ターナー
この人は逆に単純に声が美しい。
こうしてみるとリッチー・ブラックモアは見る目があるんだなと再認識。

Down to Earth

Down to Earth

Difficult to Cure

Difficult to Cure

オジー・オズボーンも実は結構好き。この人声域が異常に狭い。
はっきりいって向いてないと思うんだけど、迫力があるからいい。


逆に苦手なのがビブラート・ギンギンの歌い上げ系。
この元祖はやはりイアン・ギランだと思うんですが、パープル時代は実は
結構さらっと歌ってるんですね。だからそこまで嫌いじゃないんですが、
スコーピオンズのクラウス・マイネとか、モトリー・クルーのヴィンス・二ールとか
あのあたりが苦手。ジョン・ボン・ジョヴィのわざとらしいときの歌声
(わかります?)も好きじゃない。あるんですよ、こう独特の「ロックはこういう
声の出し方しなきゃ」みたいなやつ。ビリー・ジョエルポール・マッカートニー
ようなポップ・フィールドの人がロック系の曲でやるやつです。
やはりこういうふうに様式化してくると面白くない。


今のJポップでも特にバンド系はこういうのがありますわね。
はっきりいうと、ブルーハーツを起源にもつパンク系、ケミストリーを起源にもつ
スムーズ系、ゆずを起源にもつハーモニー・フォーク系、工夫のない洋楽かぶれの
ヒップホップ系とだいたいこの4つに集約されるはず。
オリジネイターは偉大ですが、そこからどうやって個性を出していくか。
それこそアーティストの基本姿勢だと思いますが。