80'sアナログ・レコードを聴きなおしてみた。

Mixiで、ナショナル・パスタイム(85年頃に活動していたアイドル・バンド)のコミュに入っておりまして、久々に聴いてみたくなりました。残念ながらCDは持っておらず(CD化されたかどうかも不明)、アナログのしかもカット盤(懐かしいなぁ)しか持ってないのでそれを聴こうとレコード棚をごそごそと。
アナログは100枚近く持っていて、大学時代に金に困って結構売っちゃったのもあるのですが(今考えるともったいないことをした)、「え、こんなの買ってたの?」みたいなものもたくさんありました。
一番多かったのはやはりビートルズポール・マッカートニー関連ですが、他にはデュラン・デュラン、ジャパン、ビリー・ジョエルホール&オーツあたりが結構ありました。
デュラン・デュランは時期的には「リオ」「セヴン・アンド・ザ・ラグド・タイガー」「アリーナ」の頃が熱心なリスナーで、「ノトーリアス」の頃になると一気に醒めちゃいました。ちょうどパワー・ステーションやアーケイディアの別活動の後で、期待値が高かったせいでした。ミニアルバムもほとんど持っていたんですが、全部売っちゃったんです。おしいことをした。「ナイト・ロマンティックス」「カーニバル」「タイガー・タイガー」とよく聴いたんですけどねー。そういえば12インチで「ユニオン・オブ・ザ・スネイク」も持ってたなぁ。

Notorious

Notorious

ジャパンは解散後の後追い。中学生の頃「ミュージック・ライフ」誌を隅から隅まで読んでいた私は、ジャパンのディスコグラフィーのページを読んで「どんな音楽だろう?」と妄想が広がり、それで一度も聴いたことすらないのに少ない小遣いをはたいで「錻力の太鼓」を買いました。普通のヒットチャートしか聴いていなかった私としては「なんじゃこりゃ?」の世界だったんですが、なぜか繰り返し聴きたくなるバンドでした。ほかには中古で「ナイトポーター」のビッグ・レーベル盤(当時ヴァージン系のアーティストによくあった特殊盤)などもありました。

Exorcising Ghosts: Best of

Exorcising Ghosts: Best of

「ミュージック・ライフ」誌は当時あふれていたPV紹介番組と並んで貴重な情報源でした。特に新譜紹介のページは星による評価もついていたので、参考にしました。それでそれを信頼して聴いたこともないアーティストをいきなり買ったりしたものです。

Theoretically Chinese

Theoretically Chinese

たとえばこれ。元タキシード・ムーンのメンバーで中国系二世のウィンストン・トンという人のアルバム。評価が高かったのと、ジャケがかっこよかったので買いにいきました。普通だったら絶対に縁のなかったアーティストだったでしょう。久々に聴いたら適度にアングラで適度にポップなところがやはり良かった。マリアンヌ・フェイスフル「ブロークン・イングリッシュ」の秀逸なカバーも収録。
Who's Afraid of the Art of Noi

Who's Afraid of the Art of Noi

いまでこそアート・オブ・ノイズもメジャーですが、当時はトレヴァー・ホーンのZTTレーベルから出ているくらいしか知られていませんでした。1年後くらいにMTVで「クローズ」が賞を取ったり、同曲が腕時計のCMに使用されたり、さらに続くセカンドから「レッグス」がMr.マリックのBGMに使われたり、イギリスでマックス・ヘッドルームと共演した「パラノイミア」がヒットしたり、さらに数年後プリンスの「KISS」をトム・ジョーンズのヴォーカルでカバーしたりとかでヒットしてメジャー化していったわけで、1stアルバム発売時に新譜紹介のページを見て即買いに走った中学生は自慢じゃないが私くらいでしょう。惜しむらくは「クローズ」の12インチ盤を売ってしまったことと、幻のデビュー・ミニアルバム「イントゥ・バトル」を買っていなかったこと。

Vive Le Rock

Vive Le Rock

アダム・アントも既にブームは終わっていた頃に新譜紹介のページで激賞され、ジャケがあまりにかっこよかったので買った1枚。これも運命的な出会いでしたね。

情報過多で、しかも忙しくなった今となっては、もうこういう音楽の出会いの仕方もしないでしょうが、いい思い出ですね。
ついでに今日ほかに聴いたアナログ盤はこれ↓

  • Roman Holiday "Fire Me Up"
  • Ultravox "Hymn"
  • Hubert Kah "Angel 07"


ローマン・ホリディは1stだけはCD化されましたが、このセカンドは未CD化。邦題は「涙のラスト・クルーズ」。かっこいい!ジャケもいいんですよ。
ウルトラヴォックスはなかなかアナログではコレクタブルなバンドで、日本独自の編集盤が多くあります。「ニュー・ヨーロピアンズ」がサントリーのCMで使用され、日本で売れたために発売された「新欧州人」(いいなぁこのセンス)とか、この「聖歌」もそう。これはミニアルバムで、盤面に細工が施されたエッチング・ディスク。
ヒューバート・カーはヒット曲「エンジェル07」でおなじみ。これソニーかなんかのCMで使用されて売れたんですよね。