デフ・レパードの驚愕カバー集

デフ・レパードといえば、「炎のターゲット」「ヒステリア」などとんでもないベストセラーアルバムを生み、しかもシングルヒットも飛ばせるという点でボン・ジョヴィと並ぶハードロック界のヒットメイカーですが、なんと新作はカヴァー集だそうで。

Pyromania

Pyromania

で、これが非常におもしろい選曲なので、ハードロックにはあまり興味のない私ですがご紹介してみたいと思います。

01. Hellraiser (スウィート)
02. Rock On (デイヴィッド・エセックス
03. 20th Century Boy (T.レックス
04. Drive In Saturday (デヴィッド・ボウイ
05. 10538 Overture (E.L.O.)
06. No Matter What (バッドフィンガー)
07. Street Life (ロキシー・ミュージック
08. Step On (ジョン・コンゴス ※ハッピー・マンデーズのヴァージョンで有名)
09. Waterloo Sunset (ザ・キンクス
10. Hanging On The Telephone (ブロンディー)
11. The Golden Age Of Rock & Roll (モット・ザ・フープル
12. Little Bit Of Love (フリー)
13. Don’t Believe Me (シン・リジィ
14. Stay With Me (フェイセズ

目立つのがスウィート、デヴィッド・エセックスTレックス、ボウイ、ロキシー・ミュージックモット・ザ・フープルといったグラム・ロックのカバー。グラムの影響はニューロマンティック系を中心としたポップ・アーティストだけかと思ったら、やはりそれだけにとどまらずめちゃ大きな影響があったのでしょうね。
それからELO、バッド・フィンガー、キンクスといったパワーポップ系。なるほど、デフレパもハードロックの中では相当メロディアスな方でしたから、このあたりがルーツなのは納得。
後半のフリー、シン・リジィフェイセズはロック・バンドとしては教科書みたいなもんなのでしょう。
しかし、一番わからないのがブロンディだ。まあチン&チャップマンの関連でパワーポップ系といえばそうともいえるでしょうが、デフ・レパとブロンディって結びつかないですね。しかも選曲が「ハンギン・オン・ザ・テレフォン」とは…。

恋の平行線

恋の平行線

選曲といえば、ボウイでも「ドライヴ・イン・サタデー」、ELOでも「10538序曲」など、定番というよりなかなかそそる選曲。しかもハードロックの彼らからは想像できないところがお見事。楽しみですね。