誰がクソ・レコード会社に儲けさせてやるもんか!

Chaos & Creation in the Backyard

Chaos & Creation in the Backyard

記事タイトルは読み流してください。この期に及んでCCCDで出したり、アコギなDVD付で単価のかさ上げを狙う腐れ会社への抗議です。

さて、ポール・マッカートニーの新作です。1回聴いたときはジミだなと思いましたが、聴くたびよくなる「スルメ系」ですね。個人的には前作「ドライヴィング・レイン」が大好き(90年代以降では最高傑作だと思う)だったので、ちょっとおとなしめなのが残念ですが悪くない。

全体的には前々作「フレイミング・パイ」に近い感じで、ナチュラルな楽器の音処理と鼻歌系のメロディが並んでます。話題になったナイジェル・ゴドリッチのプロデュースは、レディオヘッド系というよりもバンド・エイド20系といえばイメージしやすいかも。ちまたで言われる「マッカートニー」「マッカートニーII」よりも、「ラム」や「ワイルド・ライフ」のB面の方が印象は近いと思います。

私にとってのポールとは、ゴージャスかつテンションの高いポップこそその真価を発揮すると思うタイプ(アルバムでいえば「タッグ・オブ・ウォー」「パイプス・オブ・ピース」)なので、悪くはないし、「フレイミング・パイ」よりも統一感があるので、これからの季節にしみじみと鑑賞しようと思います。

余談ながら、このアルバムを聴いたとき、ジェフ・リンのソロ作をちと思い出した。どこかオールドタイミーだけど現役感をギリギリで保っているあたり。

Armchair Theatre

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