商売っ気の多いアーティスト

今まで、旧日記でもよくグチをこぼしていたように、日本のレコード会社の
アコギな商売を否定してきましたが、今回はちょっと見方を変えて、
アコギな(アコースティック・ギターじゃあない)金稼ぎをしているアーティストを
挙げてみたいと思います。あくまで主観ですので、怒らないように。


ザ・フー
ライヴ・アット・リーズ~25周年エディション
まあとにかくリイシューが多い。「ライヴ・アット・リーズ」なんかは何回買わせる
んじゃと。完全版だの25周年記念盤だの、こういう商法をされると昔からのファンは
損している気になると思う。大物らしからぬ小銭稼ぎがちょっと…。
キンクスもちょっと似た商法やってますね。


エルヴィス・コステロ
ベスト・オブ・エルヴィス・コステロ
リイシューされるたびにボーナストラックが増えるという、恐ろしい蟻地獄のような
アーティスト。これをレコード会社(ライノ)とアーティストの好意とみるか。
つーか本編よりボーナストラックが多いというのはおかしいだろ。値段も高いし。


ビートルズ
THE BEATLES 1
「1」のような極悪ベスト、インチキ・サントラ「イエロー・サブマリン」、
ちっとも違いがわからない(わかったところで…)「レット・イット・ビー・
ネイキッド」、そして恐怖のキャピタル箱と怒涛の攻撃にクラクラです。
ついでに今度出たジョンの「ラヴ〜アコースティック」も相当ふざけた企画です。
また意地でもCCCDで出す、という根性にも(これはレコード会社ですが)脱帽。


マイケル・ジャクソン
NUMBER ONES
ほとんどオリジナル・アルバムを出していないのに、ここ10年で3作ものべスト盤
(しかもレコード会社が権利をタテに勝手に出したのとはちと違う)を出すという、
日本でいえばX−JAPAN(すべてのべストを買うと数万になるという)のような存在。
裁判費用で必要なのでしょうか?
近年のスティーヴィー・ワンダーも似た商法をやってます。


キング・クリムゾン
クリムゾン・キングの宮殿(紙ジャケット仕様)
紙ジャケ、リマスターで食いつないだ後は、ファンクラブにしか売ってなかった
ライヴ音源を結局一般販売。しかもブートの音源も使ってるとか。
「ライヴで録音されていると思うと音楽がその瞬間死ぬ」とか言ってた方が、
結局その「死んだ音」をネタにして商売するという凄まじい自己撞着。


…とはいうものの、彼らがやっているのは結局マニアという小さなマーケットに
向けているだけですから(ビートルズ・クラスになるとそうはいきませんが)
まあいいんですけどね。でもマニアに向けた商売しかしないから日本の洋楽マーケット
が小さくなっているのも事実ではないかと思います。
そういう意味ではまだブリトニーちゃんやタトゥーの方が貢献しているのでは。


以上、かなり過激な文章になりました。ファンの方、ごめんなさい。
でも私も金がないのに欲しいんです(涙)。